2023年 買ってよかったもの

2023.12.31
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著者:木村家ヰサク

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趣味と実益を兼ねて、よく自分のためだけの機材レビューをやっているのですが、それこそ自分用のメモを溜め込んでいるだけ。
しかし少しでも社会への貢献というか、ユーザーの意見を発信したくなったので公開します。

RTX4090 PNY VERTO LED 3FAN

高パフォーマンスかつ非常にエネルギー効率がよいGPU

RTX3090から換装。
映像系の業務や、また遊びのゲームでも性能を発揮できる。
熱効率が非常によく、ファンがほとんど回らないので作業に集中できた→特に夏は助かる。
モニターを見る限りそんなに電力消費は心配しなくてもいい。
電力制限を掛けると最も効率が良くなる(上限60~80%くらい)。
制御ソフトはMSI Afterburnerがおすすめ。

夏頃に購入したが、2023年末にはかなり高騰してしまった…。

Logicool MX ANYWHERE 3S MX1800GR

やや小ぶりな静音マウス

ちょっと壊れやすい気がするが、とにかくクリック音が静かで作業に集中できる。
中央ボタン2つをどちらもミドルボタンに割り当て設定している。
キーボードも同シリーズのMX Keys Miniを使用しているが、こちらもレスポンスが速く(USBドングルキーのLogi Bolt使用)ミニマルで使いやすい。

Canon EF24-70mmF2.8L II

やや古く操作感もぎこちないが、自分にとっては最も扱いやすいバリフォーカルなズームレンズ

SigmaのマウントアダプターMC-21を介してS5IIで使用。
またはMetabonesのT CINE Speed Booster XL 0.64xを使用してG9IIで使用。

長年に渡ってレンズはもう散々色々迷って試した(疲れた)…。
フォーカスリング/ズームリングにおいて、「シネレンズの回転方向」かつ「少ない回転角」が好みなので消去法によってこのモデルが残った。
操作のぎこちなさはまさに写真用のレガシーなレンズといった感じで、電子制御によるアシストも制限され、補正による疑似パーフォーカルも使えないが、何よりシンプルで扱いやすい。
描画力も今時のハイエンドモデルと比べるとやや見劣りするがこれでも必要十分だろう。

Panasonic S5II

LUMIX DC-S5M2

業務用機としてもそれなりに扱いやすいように設計されているハイブリッドカメラ

ぱっと見はa7IVやR6IIなどの民生用ミラーレスカメラのライバルに見えるが、設計から見るとFX3やR5Cのようなハイブリッド業務用機と競合する撮影機。
世間的にはAFなどのスペック比較が盛んだが、実際のフローでの扱いやすさも注目されてほしい。

EDID周りが優れていて扱いやすく、USB PDによる給電駆動にも対応した。
スチルにおいては自分にとって非常に使いやすいハードウェア設計。

しかしいい加減国産カメラの古臭い設計、特に小さいモニターにはうんざりしていて、思い切ってもっとユニバーサルなデザインに転換してほしいと思っている。UXも。

Meta Quest3

装着感と視野角が改善され、解像感もちょっと良くなったVRゴーグル

自分はPCとの接続でしか使っていないが、ワイヤレスでもなかなか快適だ。
デバイスとしてスマホと比べるとまだまだ取っつき辛く、VRやARのコンテンツがメインストリームになる未来は遠いかもしれない。
でも体験したことがない人はやってみてほしい。

カワシマ KPJ-01W Ve・Croce

小型軽量(812g)の超短焦点プロジェクター

ここまでコンパクトで高性能なプロジェクターは他にはない。

フリッカーも認められなかったので撮影用途にも使いやすい。(あくまで低速シャッターの場合だが)
19V4.7A駆動なのでUSB PDの20Vトリガーケーブルでも駆動できる(壊れる可能性があるため非推奨だが)。

IDX CW-1

ほぼゼロレイテンシーの映像伝送が可能なHDMI送受信機

やや電源が取りづらくFHD止まりだがインフルエンサーが持ち上げているような製品より実用性が高く使いやすい。
スペック外のFHD60pもなぜか送受信できている(?)
結構前にディスコンになってしまった。

ZOOM M3 MicTrak

シンプルながら機能満載の万能フィールドレコーダー

きちんとした計測はしていないが内部記録においてS/Nが非常に良く、C414XLS+スタジオクラスのプリアンプ+ADコンバーターと比べても遜色ない。
この手の安価なマイクは気休め程度の音質なものが殆だったが、こちらは意外とかなり上質な音。
いろんなソースにおいてセンター(モノラル)の音はやや硬質ながらC414XLSのカーディオイドと比べても悪くないと感じた。
集音範囲はそこそこ広いので環境ノイズを拾いやすく、音楽系の素材録りにはあまり向かないかも。

流行のASMR的にはステレオレコーディングが注目されていると思うが、特筆すべきはセンターの音と思われる。
MSマイクは2種類の音を同時に録れるため機材が減らせる上に、32bit収録においてゲイン調整がいらないのもよい。
フォーカスしたい音と背景音の両方を同時に収録できるため、ちゃんと音をデザインしたい人にとってはありがたい。

タイムコードも埋め込めれば尚良かったが。
乾電池やUSB給電で駆動し、電池込みの質量は135gしかなく、ショックマウントも優秀で取り回し易い。